学術的な学びも大事ですが、「ハイリスクハイリターン」で人生を逆転できるチャンスを身につけることも大事です。本日はそんな内容です。
ただし「誰でも簡単に儲かる」なんてのは、詐欺しかありません。
ノウハウとスキルを身につけるには、相応の学習と努力が必要です。その前提で、お読みください。
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「ボロ株(低位株)とは?
ボロ株とは、1株当たりの価格水準が低い銘柄を指しており「低位株」とも呼ばれています。
価格水準がいくら下回ったらボロ株になるのか明確な基準はありませんが、日本では、1株500円以下で取引されている株式や、東証一部上場銘柄のうちランキング下位20%に該当した場合はボロ株に該当するとされています。
中には株価が100円を下回るものもあり、超低位株と言われます。なぜ倒産しないのか不思議ですが、1株あたりの価格が10円以下の銘柄も存在しています。
株価というのは当然ですが、発行済み株式の数量の多い企業であれば1株当たりの株価が低くなる傾向があります。
時価総額が100億円と評価される会社があったとして、株式を例えば100万株発行すれば1株当たりの値段は1000円になりますし、同じ会社でも株式を10億株発行すれば1株当たりの値段は10円になります。
このような形で「発行株数が多いから株価も安い」のであれば問題ありませんが、ボロ株・低位株と呼ばれる企業のほとんどは「成長性が見込めない」もしくは「経営赤字が常態化している」というケースがほとんどです。
ボロ株はよく、価値が低い=1株当たりの値段が安い、ということから「割安株」と混同されることがありますが、割安株とは企業の価値や業績に比べて株価が安い銘柄であるため、実際には株価、価値そのものが低いとは限りません。この二つに明確な定義があるわけではありませんが、ボロ株と割安株とは意味がやや異なります。
「値段が安い」のと、「価値が低い」のは、全く別の話である、ということを抑えておきましょう。
ボロ株=低位株=一株当たりの値段が安く、業績がボロボロな企業、と考えておけば大丈夫です。
ボロ株式投資のメリット
ボロ株は、先ほどもご説明した通り、安価であることが特徴であるため、ほかの株よりも少額の資金で買うことができ、投資にいきなり大きな金額をつぎ込むのは怖いという初心者の方にもおすすめであると言えます。ただし、記事内では「投資」という言葉を使ってますが、現実は「投機」です。配当などを目的として中長期で保有する対象ではない、ということは念頭におきましょう。
ボロ株は「業績等において全く期待されていない」という性質上、銘柄によっては、株価が大きく動く場合もあり、その際は投資家にとって大きなリターンとなります。例えば、何かポジティブなニュース、新製品や新サービスが発売されると発表されると突然、株価が上昇する可能性があります。
また株式を買いあさり、需要と供給の関係で急に株価を上昇させ、そこに乗ってきた投資家を尻目に売り抜ける、というマネーゲームが発生することもあります。余談ですがこれを「株価操縦」「仕手(して)」と呼びます。令和の現在はあまり聞かなくなりましたが、こういった値動きをなぜか選挙前に繰りかえす「仕手株」というものがかつては存在しました。その資金はどこに消えていたんでしょうね?
話を戻しまして。
ボロ株というのはこういった、「少ない資金でたくさんの株数を買える」「値動きが激しいタイミングがある」というのを狙い、大きな売却益を抜くのが目的での投資となります。
ボロ株式投資のデメリット
しかしそもそも、ボロ株であるということには何か原因があるはずです。
その原因や理由を考えずに安価だからと買うのではなく、問題点を見抜いたうえで、購入することが大切です。
はっきり言って、この価格帯の銘柄の決算書なんて読むだけ無駄です。
本業は赤字、資産もほぼないに決まってます。むしろそうじゃないなら先に紹介した「発行株数が多いからボロ株に見えているだけの企業」か、「割安株」かです。ボロ株ではありません。
またボロ株と一口に言っても、銘柄によっては大きく値上がりする可能性の株がある一方で、上昇しずらい銘柄も存在します。
見向きもされない理由は様々ですが、これに関しては数カ月単位の日足チャートを見て、たまに株価が急騰しているタイミングがある株なのか否か、を見れば大丈夫です。
こういった特性上、決算書・ファンダメンタルの分析を是として投資する方にとっては相性が悪いです。
また、ボロ株の中には小規模な企業や業績の悪い企業も多いため、上場廃止や倒産の危険性が潜んでいることもあります。上場廃止してしまった場合には、取引所での株の売買ができなくなります。株が無価値になる可能性もあることを覚えておかなければなりません。
なのできっちりと分散投資をするなどをして、資金管理を行う必要があります。
この辺りは投資理論というより数学理論、「期待値と標準偏差」や「分散投資理論」など、銘柄云々とは違った学びが必要です。
ボロ株式投資の実行方法
まず、「使える資金」を決めましょう。
間違っても「投資のメイン戦略にするべき手法」ではありません。
ポートフォリオ論で行けば「投資に使う自己資金の10%の範囲」が常識的水準ですが、この辺りは正直目安でしかないので「なくしても泣かない、かつリスクを取ってでも増やしたいお金がいくらなのか」の水準で決めていただいて大丈夫です。
資金が用意出来たら「スクリーニング」、とはいえ正直ここは「株価が500円以下の銘柄を表示する」ようにするだけで構いません。本格的な「投資」ではなく「投機」なので、細かい条件を設定する必要はありません。
銘柄の一覧が出てきたら、「日足で数か月分のチャート」を見ます。
ここで、過去に株価が急騰しているものがあれば、その銘柄が狙い目です。
あとは、利益確定と撤退水準を決めて、購入した後注文を入れて放置するだけです。
もちろん、この後ほかの投資と同じように成績を安定化・最大化するために手法を精練させていく必要があります。が、いったん導入としてはこんな感じでいいでしょう。
まずは学ぶだけでなく、「実行」することが大切です。
試しにやってみましょう。
まとめ
いろいろといいましたが、デメリットは確かに存在する一方で「うまくいけば+数十パーセント」のリターンも達成できます。
ボロ株(低位株)は業績が悪く、1株当たりの値段が安い企業
「投資」ではなく「投機」
なくしても泣かないお金で実行する
まずは「実行」、その後「最適化」
投資はリスク=リターンです。
人生を逆転するためには、大きなリスクを取らないといけません。その選択肢の一つとして、知っておいて損はない手法です。ぜひぜひ、お役立てください。