2024年のイベントから注目銘柄を考える

株が上昇するには、通常、何かしらの材料が必要とされています。たとえば、「ヒット商品が発売されて業績が良くなる」ですとか、「為替が円安となったので、輸出品の利益が増加して業績が良くなる」などといった具合です。そこで今回は、2024年に行われるイベントによって業績が良くなり、注目が集まりそうな銘柄をピックアップしてみました。

目次

パリオリンピック

2024年、フランスはパリで夏季オリンピックが開催されます。「ブレイキン」など新競技が増えて、今大会も全世界から熱い視線が集まることは必至でしょう。そんな大会で注目されるおもな銘柄が以下のようなものです。

銘柄内容株価(2023年12月8日)
アシックススポーツ用品製造メーカー4,746円
パーク24柔道阿部兄妹所属会社1,729円
味の素日本選手強化施設提供5,273円

アシックス

アシックスは、日本発祥のスポーツブランドでさまざまな競技のスポーツ用品を製造しています。ほかにもスポーツ用品のメーカーでは、美津濃やデサントなどがあり、これらも注目を集めるでしょう。

パーク24

パーク24に所属する柔道選手・阿部一二三、阿部詩の兄妹は東京五輪で同日金メダルという快挙を成し遂げました。そして株価も上昇した過去があります。パリ五輪でも活躍が期待されるこの兄妹によって今回も株価の上昇が期待できるかもしれません。ほかにも活躍した選手の所属企業の株価が上昇することはよくあるので、選手がどこに所属しているのか調べてみると面白いでしょう。

味の素

味の素は、国内のトップアスリートがトレーニングをおこなうナショナルトレーニングセンターを所有しています。施設面、そして栄養面などでオリンピックを影で支えているのです。オリンピックシーズンになると、味の素ナショナルトレーニングセンターで選手がトレーニングする風景を目にする機会が増えてきます。

新札発行

2024年には1万円札が福沢諭吉から渋沢栄一に変わります。紙幣が変更されることによって恩恵を受ける会社があるのです。紙幣変更によって注目が集まりそうなおもな銘柄は以下のとおりです。

銘柄内容株価(2023年12月8日)
日本金銭機械紙幣識別機製造メーカー1,176円
グローリー紙幣処理機製造メーカー2,684.5円
沖電気ATM製造メーカー915円

日本金銭機械

新札発行関連銘柄の本丸といっていいのが日本金銭機械です。紙幣識別機や硬貨計数機などを製造するメーカーです。新札発行による特需を受けるでしょう。

グローリー

グローリーも紙幣処理機、貨幣処理機を製造する会社なので高い注目度があります。

沖電気

国内のATMで高シェアを誇るのが沖電気です。新紙幣に対応する仕様への変更をおこなう必要がありそうで、恩恵を受けるでしょう。しかし、企業規模が大きく、企業業績全体の中でこの分野が占める部分が少なければ、株価の反応も鈍くなる可能性があります。

北陸新幹線敦賀まで延伸

北陸新幹線が金沢駅から敦賀駅まで延伸します。北陸新幹線が開通することによって、金沢はかなりの脚光を浴びました。敦賀駅まで延伸することによって、福井県はどのように注目されるでしょうか。敦賀延伸でのおもな関連銘柄は以下のとおりです。

銘柄内容株価(2023年12月8日)
京福電鉄福井と京都に基盤を持つ鉄道会社4,950円
JR西日本北陸新幹線一部路線経営5,866円

京福電鉄

鉄道は主に京都に基盤を置く京福電鉄ですが、福井ではバスやタクシー、そして不動産といった分野で存在感があります。企業名に「福」の字が付くことでも福井を連想しやすく、株価に反映される期待があります。

JR西日本

北陸新幹線の上越妙高以西の運営をJR西日本が担当しています。北陸新幹線開通では、金沢が大きな脚光を浴びました。そして今回、福井県まで伸びることで、これまでなかなか訪れる機会がなかった福井県へ北陸新幹線を利用して旅行する方が増加することが期待されます。

新NISA制度開始

NISA(非課税貯蓄制度)が2024年にバージョンアップします。ここ数年で若者を中心に大きく脚光を浴びているNISAが、投資枠拡大、そして非課税期間延長などによって、さらに注目を集めることは間違いないでしょう。そんな新NISAに関連するおもな銘柄は以下のとおりです。

銘柄内容株価(2023年12月8日)
SBIホールディングスネット証券大手3,183円
松井証券ネット証券大手738円

SBIホールディングス

ネット証券といえば、楽天証券とSBI証券が人気を二分するような勢いがあります。ここ数年、若者にNISAの人気がありますが、ほぼ口座開設はネット証券で行っているようです。今後も口座開設数増加が見込まれているので、SBIも取引数が増える可能性が高いです。

松井証券

口座開設数は楽天証券やSBI証券には劣りますが、歴史は長く安心感があるのが松井証券です。新NISAにおいて日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料になるなど、新NISAでのサービスを強化しており、口座開設数の伸びが見込めます。

まとめ

今回は、2024年におこなわれるイベントから注目を浴びそうなおもな銘柄をあげてみました。上記以外にも多くの企業が脚光を浴びて、株価にも反映するものと思われます。みなさんもこの記事を参考にするほか、ご自身でも関連しそうな企業を考えてみると一層株式投資に興味が湧いてくると思います。なお、これらの銘柄は必ず株価上昇するわけではございません。投資判断はご自身でおこなっていただくようお願い申し上げます。

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