「ゴールを決めて、プロセスをつくる」――コロナ禍に立ち上げた“姿勢改善専門ジム”が生んだ健康経営の新しい形

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コロナ禍での独立。「外に出られない」日々が転機に

2020年5月。
新型コロナウイルスによる外出制限が続く中、小川剛由さんはパーソナルトレーナーとして独立しました。

「当時は本当に外に出られない状況で、先が見えませんでした。でも、前職の会社にはすでに退職を伝えていて、後戻りはできなかったんです。」

コロナ禍という前例のない環境での起業。
多くの人が慎重になる中で、なぜ小川さんは一歩を踏み出せたのか――その背景には、“体の不調を根本から変える”という明確な使命がありました。

株式会社Reborn 代表取締役 小川剛由氏

ボディメイク中心の業界に疑問。「ケガをする人が多すぎる」

前職ではパーソナルジムに勤務していた小川さん。
当時のジム業界は“ボディメイク”を中心にしており、見た目の変化を重視する傾向がありました。
しかし、その裏で「ケガをするお客様が多い」という現実があったといいます。

「トレーニングを通じて健康になるはずが、逆に痛みを抱える方もいたんです。もっと根本から身体を整えるアプローチが必要だと感じました。」

そんな中、常連の整形外科医の顧客との会話がきっかけとなります。
「医療の現場では“全体の7割が筋トレ中の怪我”だと――そう聞いたときに、自分の中で“姿勢改善”に特化したジムをつくる決意が固まりました。」

事業のオリジン:祖母との旅行で感じた「身体の自由を失う怖さ」

もうひとつ、小川さんの原点には家族との出来事がありました。
「祖母と一緒に神社巡りをしたとき、200段ほどの階段を登れず、祖母が途中で諦めたんです。その姿を見て、“これは老化や筋力低下のせいだけじゃない。正しい知識があれば防げたかもしれない”と思いました。」

“できない”を減らすことが健康だと気づいた瞬間でした。
この体験をきっかけに、「姿勢改善に特化したジム」を立ち上げることを決意。
恵比寿に拠点を構え、「整体 × トレーニング × 科学的アプローチ」を融合したパーソナルジムをオープンします。

当時のパーソナル業界は、個室型や時間貸しの「レンタルジム」が増え始めた時期でした。
小川さんは、この仕組みをうまく活用します。

「自社で大きな施設を持つよりも、個室のレンタルスペースを時間で借りた方が感染リスクを防げますし、固定費も抑えられます。結果的に、8割近いお客様が安心して通ってくれました。」

状況に応じて“構えを変える”柔軟さこそ、スタートアップ期を乗り越える原動力となりました。

起業して初めて知った「学校では教わらない世界」

とはいえ、最初から順風満帆だったわけではありません。
「正直、わからないことだらけでした。開業届、青色申告、会計処理……どれも学校では教えてくれませんからね。」

トレーナーとしての専門知識はあっても、経営はまったくの初心者。
事業の構造を理解しながら、手探りで前に進む日々が続きました。

「起業して3年後に法人化したんですが、今振り返ると、“知らないことを放置しない”ことが本当に大事でしたね。」

「ゴールを決めて、プロセスをつくる」――成功よりも“設計”が大事

小川さんが起業後に学んだ最も大きな教訓は、「ゴールを明確にしてプロセスを設計すること」。
感覚で動くのではなく、逆算の発想がすべての基礎になるといいます。

「やみくもに動くと、何を優先すべきかが見えなくなります。まず“どんな状態を目指すか”を決めて、そこから必要なプロセスを組み立てる。それだけで行動の質が変わります。」

その姿勢は、日常の学びにもつながっています。
小川さんは、勉強会やセミナーへの参加、異業種交流会など、自己投資を積極的に続けています。

「友人の紹介で経営者の方と食事をする機会も増えました。そこでBNI(ビジネス・ネットワーキング・インターナショナル)の活動を知り、トレーナーとして関わった経験も活かしています。」

人とのつながりが、次のステージを開く。
それを実感しながら、Rebornの事業を育ててきました。

現在、小川さんは新たな領域にも挑戦しています。
それが、美容室で受けられる「筋膜リリース」サービスの展開です。

「美容室のシャンプーやマッサージって、店によってレベル差が大きいんです。専門の研修を受けていない方も多くて……。そこを底上げしたいと思いました。」

サービス内容は、15分1,500円の手軽なリリースマッサージ。
導入に向けて、希望する美容室向けに技術研修(1回5万円)も提供しています。

「美容と健康のあいだにある“気持ちよさ”の領域をつくっていきたいんです。美容室に来たついでに体も整う。そんな新しい価値を広めたいですね。」と語ります。

また事業には積極的にAIによる補助も活用されています。最近では、顧客向けメルマガを月2回配信しており、その文章作成にAIを活用しているそうです。
「AIは便利ですが、精度にはまだ波があります。すべてAIと言う訳ではなく、最終的には自分の言葉で伝える事が大切です。」

AIを目的化せず、“伝えるためのプロセスの一部”として扱う。
トレーニングでも経営でも、目指す方向は同じです。

「動けば、世界が変わる」――小川さんからのメッセージ

最後に、これから起業を考えている人へのメッセージを伺いました。

「考えすぎず、動くこと。最初の一歩を踏み出すと、見える景色が変わります。ゴールを決めて、そこに向かうプロセスを作る。あとは、学び続けることをやめなければ、必ず形になります。」

不安も迷いも、動かなければ消えない。
その言葉には、コロナ禍という逆境で挑戦した起業家の実感がこもっています。

Rebornのジムに通うお客様は、肩こりや腰痛といった日常の不調を抱える方が中心。
その多くが、「このまま年を重ねていくのが不安」という想いを持っているといいます。

「誰だって、10年後も自分の足で歩いていたい。
そのために“今できること”を一緒に見つけるのが僕たちの仕事です。」

姿勢を整え、動きを変え、日常を変える。
健康を“未来への投資”としてとらえる考え方が、Rebornの理念の核になっています。

編集後記

「祖母との旅行での階段の出来事」――そこから始まったRebornの物語は、
“健康をあきらめない社会”をつくる挑戦そのものでした。

コロナ禍でも諦めず、知識と柔軟な発想で道を切り開いた小川さん。
その姿から学べるのは、「行動力」と「GOALからの逆算思考」の大切さです。

未来を変えたいなら、まず“自分の足で一段登ること”。
その一歩が、あなたの人生をReborn(再生)させるかもしれません。

株式会社Reborn 公式サイト

https://www.personal-gym-reborn.jp/
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この記事を書いた人

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