「迷ったらやる」──行動が未来を切り開く、株式会社AVE 舟生拓未氏の挑戦

「準備が万全になることはありません。やりたいと思った時が、動き出す時なんです。」
こう語るのは、株式会社AVEの代表取締役、舟生拓未氏です。2023年1月に起業し、現在3年目を迎える舟生氏は新卒採用支援を中心に事業を展開しながら、常に「行動を最優先する」姿勢を貫いています。

今回の記事では、舟生氏の起業のきっかけや事業への向き合い方、そしてこれから起業したい方や既存事業に横展開を考えている方に向けた学びを中心にお伝えします。

株式会社AVE 代表取締役 舟生拓未氏
目次

「少数派の美学」に惹かれて──起業の原点

舟生氏は社会人になる前から「起業したい」という気持ちを抱いていました。しかし、具体的なアイデアはなく、自信もありませんでした。

「昔から少数派に美学を感じるタイプだったんです。みんなと同じことをやるより、誰もやっていないことに挑戦したい。それが起業への原点になりました。」

その後、ベンチャー企業での役員や新卒採用支援の仕事に関わる中で、多くの学生や企業と接する経験を積みました。ここで得た知見が、起業後の事業の土台となっています。

「現場で企業や学生のリアルな声を聞くことは、ビジネスアイデアを磨く最高の訓練でした。起業のタイミングを考えた時、自然と“自分でやろう”という気持ちが強くなったんです。」

こうして、2023年1月、舟生氏は株式会社AVEを設立しました。

起業後の挑戦──苦労より楽しさを優先

意外なことに、舟生氏は「起業後に大変だったことはあまりない」と語ります。

「もちろん細かい課題はありますが、それよりも“どうすればもっと良くなるか”を考える時間が楽しいんです。苦労というより、挑戦が面白いと感じています。」

事業の中心は新卒採用支援。350社以上の新卒採用支援経験を活かしたコンサルティングはもちろん、システムや面接などのアウトソーシングやサービスの代理販売も手がけています。

舟生氏は、新卒採用支援が労働集約的であることを認めつつも、柔軟に動ける点を魅力として捉えています。

「採用支援は“プロダクト”という形がなくても展開できるので、スピード感を持って挑戦できます。今後は自社プロダクトも開発し、さらに事業の幅を広げていきたいです。」

「迷ったらやる」──行動の重要性

舟生氏が最も大事にしているのは、行動のスピードです。

「準備が万全になることはありません。やりたいと思ったら、まず一歩を踏み出すことが大事です。僕のモットーは“迷ったらやる”。それが、未来を切り開く力になります。」

多くの起業家が陥りがちな「準備完璧主義」や「リスク回避志向」ではなく、行動しながら学びを得る姿勢を徹底しています。

「起業は完璧な計画ではなく、実際に動くことが全てです。動いて初めて、お客様の反応や市場の変化を感じられます。そこで修正しながら成長していくんです。」

この考え方は、既存事業を横展開したい方にも当てはまります。小さく試して学ぶ、PDCAを回す、という実践が事業拡大の鍵です。

AIは補助ツール──考える力を育てる

最近注目のAIについて舟生氏は、積極的に活用しているものの、あくまで補助ツールとして位置付けています。

「私自身はGemini(ジェミニ)を使って壁打ちやアイデア整理をしています。調査や仮説検証のスピードを上げるには有効です。」

ただし、AIに頼りすぎるのはお勧めしないとメンバーには伝えています。

「最初からAIに頼ってしまうと、自分で考える力が育たず、商談やキャリアカウンセリング等で咄嗟の意見出しが求められる時に困ります。まずは自分の中で思考を固めた上で、AIを補助的に活用すれば効率が上がります。」

この姿勢は、新卒採用支援事業の背景を持つ舟生氏らしい「人材育成視点」に根ざしています。

「卒業」を目指す新しい新卒採用支援

舟生氏の事業の特徴は、ノウハウや知識をきちんと共有しながら進行する新卒採用支援である点です。

「企業が新卒採用を実施するにあたり、コンサルティングやアウトソーシングは有効的だと思います。ただ、デメリットとして挙げられるのは顧客内にノウハウや知識が蓄積しない点だと考えております。弊社は最終的に卒業(AVEとの契約がなくとも自社のみで新卒採用を成功させることができる状態)を目指す採用支援を意識しており、この点が他社との違いだと考えています。」

AVEという社名にもこの思いは込められています。AVEはラテン語で「出会いと別れ」の双方を意味します。新卒採用業務のプロフェッショナルとして、ノウハウや知識をきちんと共有することで、「永続的ではない関係性でありながらも、困った時にはまた戻れる。」そんな場所であり続けることを誓い社名を決めました。

起業家・事業拡張を目指す方へのメッセージ

舟生氏が最後に伝えたいのは、行動の大切さです。

「完璧を待っていても何も始まりません。まず一歩を踏み出し、経験を積むことで道は開けます。
起業でも事業の横展開でも、迷ったらやってみること。それが成長の原動力です。」

AVE社の取り組みは、起業や事業拡張を目指す読者にとって、学びと勇気を与えてくれる実例です。

行動を起こすことで見えてくる現実、そこから得られる改善や気づきこそ、事業を成功に導く力となります。

今後の展望──新卒支援の先にある価値創造

株式会社AVEは現在、コンサルティングやアウトソーシングを中心とした新卒採用支援事業を展開していますが、今後は自社プロダクトにも挑戦していく予定です。

「コンサルティングやアウトソーシングで得た知見をもとに、新しい価値を生む仕組みを作りたいです。小さくても良いので挑戦し続けることが、次のチャンスにつながると信じています。」

舟生氏の言葉に込められたシンプルな哲学、「迷ったらやる」は、これから起業を目指す方や既存事業に新たな価値を加えたい方にとって、行動を起こす勇気を与えてくれます。

この取材で語らせていただいたような新卒採用に取り組まれている社長・採用担当の方は是非舟生氏までお声がけください。母集団ではなく入社数の最大化を目指す新卒採用支援で貴社の事業成長の一助になることをお約束いたします。

株式会社AVE 公式ページ

https://ave-ave.com/
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この記事を書いた人

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