信用取引を行っているとき、大きな価格変動が生じたことによって発生してしまう「追証」。
結論から申し上げると、証券会社から何度も振り込み催促がかかりますし、チャラになることはありません。
追証発生から支払い催促まで
基本的に「窓が開く」「スリップする」つまり、1夜にして口座残高を0にしても精算しきれないレベルの価格変動が起こらない限り、証券会社が勝手に決済を行い、口座残高は0で止まります。これで止まりきらなかったときに発生するのが「マイナスの口座残高」、つまりは「追証」です。
株式投資の信用取引やFXなど全ての証拠金取引に共通することですが、まずは口座段高が0円になっても精算しきれない基準の価格になると建玉が強制決済されます。
まず、追証が発生した場合「何月何日までに、いくら振り込んでください」という連絡がきます。ここで振り込めるなら話は終わりますが、お金が足りないなどの事情の場合、当然支払いはできないので次の段階に進みます。
こうなった場合、「ほぼ毎日、証券会社から支払い催促の電話」がかかってきます。この電話を取らない・無視をしたりすると、強制回収の手続きに進んでしまいますので注意が必要です。
支払いができない時の対応
追証に限らず全ての借金に言えることですが、メンタル的にしんどいからといって金融機関からの電話にでないのはもっともやってはいけない行動です。
金融機関側も、電話に相手がでてくれて尚且つ「返したいけどお金の工面が必要です。もうちょっと待ってください!」と、ちゃんと対応しているなら、いきなり裁判や強制執行などに踏み切ることはありません。
ですが、「電話にでても払えないものは払えない」「毎日同じことを繰り返し説教されるのはしんどい」。そんな感じで開き直られてしまうと、金融機関としても「じゃあもう、最悪裁判して無理やり回収するしかないな!!」という結論になります。
相手が闇金や街金、個人的な金銭貸借でいきなり手のひらを返してきた、などの「そもそも相手にするべきではないケース」を除き、たとえしんどくても金融機関の連絡にはきっちりと対応するようにしましょう。
限度はありますが、誠意をもって受け答えしていればいきなり状況が悪化することなんてありません。
で、どうすればいいの?
基本的に、証券会社は追証返済については例外なく、まずは一括返済を求めます。
追証が発生した時点で借金は借金なので、何らかの形でお金を工面しないといけません。この点に関しては、自分の資産残高以上のリスクを取った自分が悪いので、甘んじて受け入れてください。
とはいえ、証券会社もビジネスです。
上記に「まずは」と書いた通り、誠意をもって何度も「返済する意思はある」「だが分割でお願いできないか」というのを粘り強く交渉すれば、分割払いが認められたケースも存在します。
ただし証券会社としても、みんなに分割を簡単に認めていればみんなそうしてしまうので、あくまでこれは証券会社ごとに対応が異なるということと、誠意をもって交渉した結果えられる「かもしれない」帰結点である、ということにご留意ください。
ちなみに、どうしても一括しか認められない、お金も工面できないとなると、これはほかの借金と同じく「自己破産」「個人再生」を行うことになります。
本サイトは法務メディアではないのでこの部分に関しては細かく言及しませんが、証券会社にも「追証の一括は払えない。お金の工面も頑張ったがあてがない。分割で何とかお願いできないだろうか」と交渉し、認められなければ覚悟を決める必要があるでしょう。
詳しくはこちらもご参照ください →リンク:「続・追証を払わなければどうなる!?実体験と解決方法編」
まとめ
「追証」は「借金」
払わなければ毎日催促電話がくる。
電話を無視すると痛い目にあう
スタートは「一括払い」、交渉で「分割」にしてもらう
無理なら「自己破産」か「個人再生」
レバレッジ取引が危険なのではなく「自分に背負いきれないリスクを(無意識だったのかもしれませんが)取ってしまった」のが敗因です。
やってしまったことはもうしょうがないので次善策を、次善の手続きを誤ることなく進めていきましょう。
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