投資を始めたばかりの方だと「どのように取引を行えばいいかわからない」「〇〇の株を買ってみたけどすぐに損失が出てしまった」といった初心者特有の悩みを抱えてしまうことがあります。
こういった悩みを抱えてしまうのは、どのように銘柄の価格が動いていくのかを予測できず直感に頼った取引を行ってしまうことが原因です。
そこで多くの投資家は、未来の値動きを予測するためにテクニカル分析を使い、投資の勝率を上げています。
今現在、投資で勝てないと悩んでいる初心者の場合、テクニカル分析を覚えるだけで大幅に勝率を上げることも不可能ではありません。
この記事では、初心者こそ投資で勝つためにテクニカル分析を覚える理由3つと、初めてでも使いやすいテクニカル分析を2つ紹介していきます。
テクニカル分析は株式、FX、仮想通貨、チャートが存在する全ての投資で使うことができるため、勝てないと悩んでいる方はぜひ今回の記事を参考にしてください。
まずテクニカル分析とは?
はじめに、テクニカル分析とは何かを紹介します。
テクニカル分析とは、チャートの過去の値動きからトレンドやパターンを把握し、今後の値動きを予測する分析です。
例えば株価において、価格が上昇傾向にある時は「上昇トレンド」と呼ばれる、価格が上がり続ける状態が存在します。
長い期間で価格の上昇が続けば誰が見ても上昇トレンド中と判断できますが、上昇トレンドが始まったばかりだと上昇傾向に気づけないことがあります。
しかし、テクニカル分析を使えば過去の値動きから現在の価格変動の強さを分析して、早期に上昇トレンドを予測できるようになります。
この早期の上昇トレンド予測を取引に活用して株を買い、利益を狙うのがテクニカル分析を使った取引です。
投資で勝つために初心者がテクニカル分析を覚えるべき3つの理由
実際に現在勝てないと悩む投資初心者がテクニカル分析を覚えるべき理由を3つ紹介していきます。
現在勝てていない理由を見つけるためにも、現在の自分の取引に当てはめてみましょう。
直感に頼った取引をやめるため
投資初心者が負けてしまう原因の1つに、直感に頼った取引で負けてしまうことがあります。
この株は何となく上がりそう、とりあえずこの株を買ってみよう、といった何の根拠もなく取引を始めてしまうことが直感に頼った取引です。
当然ながら、直感に頼った取引は勝率50%のギャンブルを行うのと同じで、投資ではなくギャンブルを行っている状態となります。
さらに、証券会社や取引所ごとに設定された手数料を考えると勝率は50%以下になるでしょう。
しかし、テクニカル分析を取り入れることで過去の値動きより計算された分析結果から、根拠ある取引が行えます。
現在のタイミングで「買い」と「売り」もしくは「取引を行わない」といった判断を分析結果に基づいてできるようになり、直感に頼った取引をやめられます。
チャートを見て視覚的に判断ができる
テクニカル分析は他の分析方法と比べて、視覚的に取引の判断ができる特徴があります。
例えば、移動平均線と呼ばれるテクニカル分析を使えば、線の傾きや方向でトレンドを把握して取引に活かせます。
難しい計算を行う必要が無く、目でチャートを追いながら売買の判断ができるため、投資初心者でも無理なく取り入れることが可能です。
テクニカル分析は名前から見ると難しいイメージを持つかもしれませんが、実は他の分析方法よりも使いやすい特徴を持っています。
経済の知識が無くても投資で勝てる可能性を上げられる
株式、FX、仮想通貨など全ての投資は複雑に国内や世界経済と結びついており、投資で勝つためには経済の知識が必要と言われることもあります。
経済の状況変化から価格の変動を予測するファンダメンタルズ分析と呼ばれ、経済についてしっかりと学ぶ必要があったりと簡単に取り入れられるものではありません。
しかし、テクニカル分析ならチャートにインジケーターを追加するだけで使い始めることができ、経済の知識が無くても投資における分析ができるようになります。
経済について無理に勉強する必要なく、テクニカル分析をすぐに取り入れて時間を無駄にすることなく勝ちを目指すことができるでしょう。
初心者におすすめのテクニカル分析
テクニカル分析にはいくつかの種類が存在し使いやすさも異なります。
まずは使いやすいテクニカル分析を覚えて、実際の取引で使って経験を積むことが大切です。
そのために、初心者でもすぐに使えるおすすめのテクニカル分析を紹介します。
移動平均線
1つ目のおすすめのテクニカル分析は移動平均線です。
移動平均線は一定期間の価格の終値の平均値を繋いだ線で、線の方向や傾きで現在のトレンドについて知れます。
例えば、移動平均線が右肩上がりで上昇する場合は現在上昇トレンドにあると判断でき、右肩下がりで傾きが強い時には急激な下降トレンドが発生していると判断できます。
短い期間でチャートのローソク足だけを見ていると現在のトレンドを正確に把握することは難しいのですが、移動平均線を使えば一目でトレンドが把握できるようになります。
それと、設定期間が異なる、期間が短い移動平均線と期間が長い移動平均線を組み合わせて使えば、それぞれのトレンドに合わせた売買のタイミングが把握できるゴールデンクロスやデッドクロスといった分析も行えるようになります。
RSI
RSIはRelative Strength Indexの略で、日本語では相対力指数と呼びます。
現在の価格が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを判断できるテクニカル分析です。
RSIは0~100の間で示され、RSIの線が70を超えると買われ過ぎと判断でき、30を下回ると売られ過ぎと判断できます。
買われ過ぎと判断出来た時には「売り」による取引を行い、売られ過ぎと判断出来た時には「買い」による取引を行うことで、有利な取引が可能となるでしょう。
ただし、RSIは価格の方向性であるトレンドが考慮されないことも多いため、移動平均線のようにトレンドが把握できるテクニカル分析と組み合わせて使うのがおすすめです。
テクニカル分析を覚えて勝つための投資をはじめよう
今回は初心者が投資で勝つためにテクニカル分析を覚えるべき理由を紹介してきました。
現在直感に頼った取引で勝てていないと感じる初心者の方は、ぜひテクニカル分析を覚えて取引に使ってみてください。
単純に根拠のない売買を行っていたのが、根拠のある売買ができるようになり、勝率を上げることが可能となるでしょう。
それと、テクニカル分析を使った取引の経験を積むことで、勝ちを積み重ねられる再現性ある投資もできるようにもなりますね。