投資をする上で、投資対象に米国株式を選ぶ人は多いでしょう。その際、短期で売買をするか、それとも長期で保有するか悩んでしまうかもしれません。
今回は、米国株を短期売買をする時のメリットとデメリットをまとめて紹介します。
今回の記事を読めば、自分が米国株の短期投資をするべきかどうかがわかります。興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
米国株とは
米国株は、アメリカ合衆国の株式市場に上場されている企業の株式を指します。
アメリカ合衆国の株式市場は世界最大級であり、成長力のある銘柄が多く取り扱われています。そのため、日本の銘柄よりも大きな利益を得られる可能性があります。
米国株は、基本的に日本の株式と同じ方法で購入可能です。多くの証券会社で、日本円をドルに換金してから購入するか、直接ドルで購入するかを選べます。
米国市場は現地時間で9:30から16:00で開かれていて、日本時間では23:30から翌朝6:00での取引になります。平日の日中は仕事があり投資に時間を割けないという方でも、米国株ならリアルタイムで取引ができるというメリットがあります。
米国株の短期売買のメリット3選
投資には、「短期売買」と「長期売買」の2種類のスタイルがあります。
いずれの方法もメリットとデメリットがあるため、総合的に判断して自分に合った方を選ぶようにしましょう。今回は、短期売買のメリットとデメリットを解説します。
米国株で短期売買をするメリットは以下の3つです。
- 利益・損失がすぐに確定する
- 効率よく資金を回せる
- 難しい財務分析が不要
各メリットについて詳しく見ていきましょう。
利益・損失がすぐに確定する
短期投資では、利益が出たらすぐに確定することができます。購入した後に値上がりしたタイミングで利益が出るのは、短期売買の最大のメリットと言えるでしょう。
また、短期取引は、1回の取引期間が短いため、損失が出たときにすぐに損切りを行えます。損失額やリスクを抑えられるため、資産を大きく減らしたくない時にも向いています。
効率よく資金を回せる
短期投資は、短い期間で何度も投資を行えるため、効率よく資金を回せます。
短期投資できる回数が多い分、複数の銘柄に投資可能です。言い換えると、長期投資よりもチャンスが多いということです。資金が少ない場合には長期よりも短期での投資がおすすめです。
難しい財務分析が不要
米国株は、基本的に企業情報が英語で公表されています。財務分析も英語で書かれているため、企業の分析や会計の現状を理解するのが非常に難しいです。
短期で投資を行うのであれば、企業の将来を分析する必要はありません。必要なのは、チャートなど直近の値動きです。英語がわからない、財務分析が苦手という方でも気軽に始められるのは、短期売買の大きなメリットです。
米国株の短期売買のデメリット3選
もちろん、米国株の短期売買はメリットばかりではありません。主なデメリットは以下の3つ。
- 大きな利益は期待できない
- 手数料などのコストが割高
- 配当金は期待できない
これらのデメリットは、裏返せば長期投資で得られるメリットに繋がります。デメリットをメリットとして享受したいのであれば、長期投資の方が向いているかもしれません。
大きな利益は期待できない
短期投資は、利益が出た段階で利益を確定する投資です。一度に大きな利益を得ることは期待できません。
一般的に、短期投資では小さな利益を積み重ねていくことが多いです。損失が抑えられるというメリットもありますが、一気に稼ぎたい人には向いていないと言えます。
手数料などのコストが割高になる
米国株を購入・売却する時にはそれぞれ手数料がかかります。その額は日本株よりも高いです。
短期で米国株に投資する場合、どうしても取引回数が増えていきます。その分、長期投資よりも手数料などのコストはかかると考えた方が良いでしょう。
配当金がもらえない
銘柄によっては、保有している株式の数に応じた配当金がもらえるものがあります。
配当金をもらうには、権利確定日までに株を購入して保有し続ける必要があります。権利確定日は銘柄によって異なりますが、年に1〜4回で設定されていることが多いです。
短期売買では、どうしても株式を保有している期間が短くなります。権利確定日を跨がないと、配当金はもらえません。そのため、長期保有と比べると配当金を受け取れない可能性が高くなります。
まとめ
今回は、米国株の短期売買のメリットとデメリットを紹介しました。
短期投資は、利益や損失がすぐに確定し、資金の回転率が早いというメリットがあります。細かい財務分析も不要なので、チャートさえ読めれば気軽に始められます。
一方で、長期投資ほどの利益や配当金が見込めない、手数料がかかるといったデメリットもあります。
短期投資は、短い期間で利益を追求できる投資法です。メリットとデメリットを比較した上で、メリットの方が大きいと感じるのであれば、米国株での短期投資を検討してみましょう。