本日はハイリスクハイリターンの「プロ向け」投資である、「スモールM&A」の魅力を解説します。
実際に弊社では買収と再生で700万円で購入した事業を、3年で売上5000万円以上に再生成長させた実績があります。
どんな投資にもリスクはあります
その中でも、上手くいけば投資した金額が数十倍・数百倍になるのが「事業投資・M&A」というプロ向け投資です。投資業界はリスク=リターンが原則なので、危険な分上手くいったときは儲けられる、ということですね。
事業投資・M&Aと聞くとハイリスクすぎる、自分には手が出せない、と思われる方も多いのではないでしょうか。今回はその辺も踏まえ、人生を変えることができる【可能性】がある、スモールM&Aの魅力についてご紹介します。
「事業投資」の大前提と「スモールM&A」の定義
スモールM&Aに限らず全ての「事業投資」は、上場株式や投資信託のように間にプロが入ってくれるわけではないですし、保証があるわけでもないので、事業投資は大きいリターンを狙えるからこそリスクもあるセミプロ向けの投資手法ではあります。
事業投資は、資金に余裕があり他の運用などとリスク分散したい方や「リスクを承知した上」で一発逆転を狙いたい方にはおすすめの手法です。
その中でもM&Aは、実際に経営に関与することができるため、いままでの人生で培った投資家一人一人のノウハウ・スキル・知識を、収益につなげることができるものでもあります。もちろんハンズオンのベンチャー投資などでもそれは可能ですが、今回それは割愛します。
その中でも弊社が一番可能性を感じているのは「スモールM&A」です。
ここでいうスモールM&Aとは、「1案件につき5000万円以下の出費」で完結する内容を指します。
資金規模的にも、最小数百万と事業投資の中でも比較的挑戦しやすいものになっています。
もちろんここにフォーカスしている理由は始めやすさだけではありません。体験談説明の前になぜ弊社はスモールM&Aについて注目しているのか、その魅力を解説します。
スモールM&Aの魅力とお勧めする理由
皆様が知っての通り、現在の日本は「少子高齢化」の波がきています。
そのため、後継者不足などを理由に廃業してしまうスモールビジネスが非常に多く、政府・自治体も頭を悩ませています。
そういった事業をM&Aで買収し、継続させることで後継者不足等で廃業する事業を継続させよう!というのがスモールM&Aです。
もちろん慈善事業じゃないのでちゃんと売上・利益が出るようにするのは大切ですが、収益だけでなく地域の産業や雇用を守ることができる!という観点から、運用だけでなく社会貢献も並行して行うことができます。
投資だけでなく、外部に向けてもアピールできる!というのがポイントですね。
次に、それ以外の弊社が「スモールM&Aを推進する理由」をご紹介します。
お勧めする理由
- 小規模な事業者のため収益改善できる可能性が高い。
- 「人が資産」のところが多いので、帳簿上の評価以上に価値がある可能性がある。
- 融資と組み合わせると、自己資金は意外と少なく済む
1. 小規模な事業者のため収益改善できる可能性が高い。
事業買収と事業再生の合計額が【最大でも】5000万円以下で収まるような小規模の事業者ははっきり言って「最低限の経営」ができていないケースが多いです。
例えば「売上が上がらないです!!」といってるので決算書をみたら、広告宣伝費が0円だったとか。「それで売り上げが上がるわけないでしょう!」という話です。
これは極端な例ですが、こんな感じでスモールビジネス企業は「広報」「営業」「財務」などにすこし手をいれるだけで、益改善できる可能性が高いです。
それこそ投資家であるみなさんご自身に「広報」「営業」「財務」等に関するスキルやノウハウがあれば、それを生かして事業再生し収益アップして大きなリターンが狙える!ということになります。これがM&Aの魅力です。
さらにもう一つ。小さな事業を買収するのは理由があります。
以下の2つのケースを考えてみてください。
A:売り上げが1000万円の事業を1億円にすること
B:売り上げが1000億円の事業を1兆円にすること
この例は差をつけすぎてはいますが、どちらも売り上げ10倍になっている例です。
小規模な案件Aと、大規模な案件B。同じ10倍でも、絶対に簡単なのは小規模な案件Aですよね。これが、弊社がスモールM&Aに注視する理由です。
2. 帳簿上の評価以上に価値がある可能性がある。
これは良くも悪くもというところではありますが、中小企業は「人が資産」のところが多いです。
帳簿上、赤字や債務超過など財務的にマイナスな側面があったとしても既にスキルを持った従業員の確保はできていますし、取引先もある状態であれば経営のスキル・ノウハウを生かして経営立て直しに成功するケースも大いにあります。
(もちろん逆に、資産がある・黒字の会社でも人員のせいで失敗することもあります)。
これはしっかりと財務・ビジネスDDを行ったり、簿外債務が発覚した場合などに備えた条項を入れた契約書を作成するなど買収前の調査と準備が重要になります。
冒頭に良くも悪くも、と書きましたがこういった感じで「数字には見えない資産」が埋もれていることが多い、というのが小規模の「属人ビジネス」の特徴です。こういったものを掘り出せるようになると、よりM&Aの成功率をUPさせることができます。
3. 融資や補助金と組み合わせると、自己資金は意外と少なく済む
信用金庫などを中心に、産業と雇用の継続を目的とした「事業承継専用融資」 が存在します。こういったものを利用したら「投資にもかかわらず、融資を活用することが可能」です。
それ以外にもM&Aは後継者不足で廃業する事業を継続させ、産業や雇用を守るという社会貢献になることから、さまざまな補助制度が設けられています。
上記は経済産業省中小企業庁が公表している資料ですが、補助金や税制の優遇が多くあることが分かります。
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/shigenshuyaku/2021/210428torimatome.pdf
こういったものを活用することで、「投資の運用利回りを上げることができる」のが魅力です!
弊社の実例
最後に、スモールM&Aの弊社成功実例についてご紹介します!
案件名:株式会社健康ファーム
事業:京都府綾部市での農業生産法人
投資・貸付金額:合計約700万円
投資時の売上:約300万円
6年経過現在の売上:約8000万円(補助金除く)
備考:約25倍!
経緯
本記事を執筆しているBFPグループの本業が「財務及び投資・経営戦略のコンサルタントおよび学習補助」であったため、同じ京都のご縁ということで相談面談。
本事業は研究開発が終わった段階で金融機関にはしごを外され、追加の融資を受けることができなかった。
そこで、売上・利益率をUPするため、自社で加工販売を行う「農業の6次産業化」および、「京都×有機栽培」のブランディング、また「農協を通さず直接販売する」
という販路強化など、経営計画を約3カ月間協議し、BFPグループが出資買収と運転資金貸付を行った。
農業法人であるため作物の開発などは急がせることができないが、財務回りの調整(工場の自走化など)とブランディングを並行して進め、代表が百貨店の直接販売ルートを開拓したことから、こういった売上規模に成長した。
また、本件とは別に「LLP(有限責任事業組合)」による二次資金調達と周辺農家さんのフランチャイズ化により耕作規模を一気に拡大し、現在に至る。
まとめ
よい「商品」を作り出す土壌はあった。
が、それに必要な仕組み化・マーケティング費用および工場の自走ができなかったため、そこを再建費用とみなして買収出資した。
弊社の成功事例の一つとしてはこんな感じです!
この辺りはまた別の機会があれば細かく流れなどを説明したいと思います!
今回はこの辺で。
最後に宣伝にはなりますが、弊社はスモールM&Aに興味があり勉強したいなという方向けに『スモールM&A 学習認定スクール』をご用意しております。
「M&Aに興味は持ったが、自分でやるのは難しいなぁ」という方には、「有限責任事業組合」による、参加型M&Aプロジェクトもご用意しております。
この辺りに興味がある方は、お問い合わせフォームか公式Line「BFPゆる起業・投資勉強会」にてお声がけください。