みなさんこんにちは。金融商品を売らない投資と財務の専門家、BFPホールディングスの土居でございます。
あっという間に年末ですね!筆を執っている2025年12月23日現在、今年の総決算も終えて「さぁ、来年こそは!」といろいろと考えることも多いタイミングではないでしょうか。
これまで財務顧問・コンサルティングでご縁をいただいた方は「おかげで純資産、3億達成できました!」という方もいれば、「いや、あんまり状況が変わらないな・・・」という方もいらっしゃいます。
来年のプランを考え始める時期である年末年始の読み物として、何百社とコンサルティングしつつ自分も事業と投資を行っている立場から「勝ってる人は何が違うのかの、本当のところ」をお話ししたいと思います。
なぜ「自分は儲けられない」のか?
まず結論から。「無駄な努力」「意味のない勉強」をいつまでもおこなっている、中途半端に学習意欲が高い人ほど「儲けられない」傾向が強いと感じます。
事業や投資を行っていると常に感じるのですが、最後にものをいうのは「経験」と「場数」です。書類上のことだけを追っていても、いつまでたっても成果は出ません。
誤解のないようにですが、これは「いきなり1億円の新築をたてろ!!」とか「年収の十数倍の融資をいきなり組んで不動産を買え!」とか、ましてや「レバレッジ25倍の短期トレードで勝負しろ!」とかそんなアホなポジショントークではありません。世の中には無責任に「死ぬ気で規模拡大」という人がいますがそれで責任とれるのか?と思います。まぁそこのスタンスは個人個人なんで、自己責任ならもちろん自由ではありますが。
話を戻しますと。
皆さんは本を読む、ネットで調べる、Youtubeで学習する。もしくは懇親会・勉強会に参加する、それ自体が「いつの間にか目的」になってしまってませんか?
もちろん、これ自体は素晴らしいことです。家でスマホゲームやってても資産増えるわけではないですし。ですが一方で、学びというのは「目的」ではなく「手段」です。努力すること自体は美徳かもしれませんが、成果を出すという点で言うと「努力自体に、世間の方が思っているほど価値はありません」。あとこの手の話をすると、「学びには教養が・・・!」とか言い出す人もいますが、そんな話はしてません。というか、「本を読んでる!すごく勉強している!」と言いながら国会で寝ていた恥さらしがいたのは皆様の記憶に新しいことでしょう。学び「だけ」に価値を見出すというのはすなわちああいうことです。少なくとも私はご免ですね。
さて、世知辛い話。「努力して成果を出せなかった人」よりも「努力しなくても成果を出した人」のほうが評価されるのが、経営・投資。まとめて「資産形成」の世界です。頑張っていることを免罪符・言い訳にしだしたとき、成長は止まります。
また、勉強会・懇親会も含む「学習活動」。果たして「学習するべきことを見つけられているのか?」という視点で常に考えつづけることが、「儲けられるようになる人」になれるかどうかの第一歩だと思います。
守破離(しゅ・は・り)という概念
上記の学習する「だけ」ではだめだ、という話ですがではどうすればいいか?という概念については、皆さん個人個人のステージによって変わります。
そこで弊社が提示するのが「守破離(しゅ・は・り)」という概念。いわゆる修行の過程を示したもので、順番に 「守(基本を守る)」 「破(型を破り発展させる)」 「離(独自の境地を確立する)」 で進める、という考え方ですね。
まずは「守」。これは「成功してる人や事業を真似る。」いきなりオリジナリティ出そうとするな。それでうまく行く天才は一握りです。自分の属性と状況に合わせて、実行すべき第一歩の行動方針・試行錯誤方針を見つけ、また改善していく段階です。ざっくりですが年間売上3000万以下の方はこのステージだと思われます。
弊社にご依頼に来る方でこの段階の方は、まず先にも書いたように大まかに「自分の属性と状況的に、どのような施策を打てばいいのか」また「予算的に何ができるのか」。これを見える化する段階にあります。例えば副業や事業なら、自分の元手とエッジ(強み)で取り組める内容、不動産投資なら「どんな金融機関で、築浅・築古などどんな物件を買うのか」のステージがこれにあたります。
※デイトレードとかならシンプルに取引手法を学べ!で終わるから楽なんですけどね。
次に「破」。 言い方を変えると「オリジナリティ」と「工夫」。要は差別化です。みんなと同じことを続けるだけじゃ、事業優位性は築けないし利益率もしれてる。先人の真似をするのではなく、そこに事業障壁を築きつつ拡大していくやり方です。ブランドの構築、といってもいいでしょう。
ここで大事になってくるのは「理念」。つまり「どのようなサービスにしたいのか」です。例えば弊社の場合、事業としては「金融商品を売らないからできる、完全中立な顧客目線のアドバイス」を基本として、財務・経営戦略のコンサルティングをコア事業としています。そして「利益率は事業に比べて低いが、安定したキャッシュフローの確保」としてその売り上げ属性を活用して不動産を保有しているのですが、保有している不動産物件に「オーナー」として「実際に不動産投資をやっている立場の法人FP・アドバイザーに、ライフプランニングや資産形成の相談をしませんか?」というチラシを投函しています。
もしこれで依頼が飛んでくれば、不動産としては利回り7%~15%の低い「投資」から、飛躍的に収益能力を伸ばすことができますね?しかも入居申し込み書類でいわゆる「属性」「ペルソナ」は分かっているので、「刺さる提案チラシ」が作りやすい。そしてこれを実績として金融機関にPRすればどうでしょう?普通の不動産投資家よりも融資が出やすいと思いませんか?という話です。
もちろんFP・財務コンサルタントというのはある種、専門性が求められるわけですが、例えば。ファミリー向けの戸建て・物件を持っている方がいるとしましょう。誰でもできて季節性がある「不動産×事業」の組み合わせとして「サンタクロース派遣業」などが類似例として上がります。
これは文字通り、幼少な子どもがいる家庭にチラシを投函するのですが、忙しいご家族に代わって
・プレゼントの代理手配
・サンタのコスプレをして当日に配達
・オプションでクリスマスソングを歌ってもいいし、マジックをしてもいい
というスポットビジネスです。これで1件5000~1万円稼げるとしたら、どうでしょう?一生やるビジネスではないですが、収益力の改善と種銭作りとしては、一考の余地があるのではないでしょうか?同じような発想で横繋ぎできる事業はほかにもあるはずです。
そして最後の「離」。 ここまでの「経験」を資産に、ようやく「完全オリジナリティ」を確立する段階です。俗にいうスタートアップ的な視点で、いきなりここからやろうとすると詰む可能性が高いです。ですがこのステージに達成した時、あなたは「手堅く増やす投資」ではなく、「うまくいくかはわからないけど、うまくいけば数十倍になるギャンブル・投機ができるお金」が手元にあるはずです。
なら、チャレンジしてみるべきでしょう。
自分の段階を知る
人には個々、事業の段階があります。ここまでの内容を一言にまとめてしまうと「やるべきことを見つけましょう!」「行動しましょう!」というチープな言葉になるのですが、ちょっと具体化してみました。いかがでしょう?皆さんはどのステージにおられますか?そして何より「学ぶべきことを見つけられてますか?」
相談頂くケースの具体例は、例えば不動産投資だと 「自分の属性で買うべき物件とやり方は?」が「守」、 既存事業(建設業や宅建業、民泊やシェアハウス)と組み合わせて収益率を上げようが「破」、 オリジナルサービス(大家会やブランドディベ)を作って横付けしようが「離」、 にあたります。 さて,皆さんのステージと、目指すべきところは?これを自己に問うのが、儲けられるようになるための入り口です。
例えば筆者、BFPの土居の場合勉強会を3種類に属性分けしてます。
①:必ずしもその内容を実行するとは限らないが、新たな発想・儲けの「種」を探すための勉強会
②:その分野を収益化・実行する準備と遺志があり、具体的手法を「学んで取り込む」ための勉強会
③:「種探し」「スキルアップ」に該当しないが、人間関係やつながりのための「楽しむため」の勉強会
同じような視点で、読書も、動画も、すべてのアクションを色分けしてます。もちろん、無理に「これは①」とか「これは②」とか硬く考えなくてもよいです。「これは①が3割、③が7割ぐらいだなー」とふんわりで構いません。この色分けに脳みそのリソースを使うことはそれこそ「無駄な努力と学習」です。考えないことは論外でも、考えることだけもしくは考えすぎても意味がないことに脳と精神の労力を使わない。これも大事です。
「時間」と「信用」と「金銭(財産)」 」、これらを包括的に「貨幣通貨」のようにしかるべきところに投下できるようになれば、「儲けられる人」になると思います。
「強者」ではなく「適者」であれ
事業も、不動産も、証券も。「同じ手法で一生儲け続けられる」なんてことはありません。皆さんだって、10年20年前の、おっさん・おばさんの「俺はすごかった」話なんて聞いても「何の生産性もないな、マジうぜー」と(口に出すか思うだけかは別にして)感じるだけだと思います。ですが「常に通用する答えを探し続ける」というのは、意識していないだけでこの成功体験ゾンビになり果てようとしている第一歩です。
ここも「よい学びの場」を探すための手法の一つとして、弊社の基準を一つ、お伝えしましょう。個人でも法人でも組織でも、半年ごとのタームで「新しい話をできる人」が、皆さんの学びを得られる場所・相手か否かの指標です。弊社自身、「こう在れるように」というのは意識していますが、会うたびに「同じ話しか聞けない」のは、停滞の証です。逆に伸びている人を、3~5年単位でみてみてください。いまだに「おんなじことばっかりやってるだけの人」なんて、それこそ「金の卵を見つけられた」、ほんの一握りだけではないですか?
また結果(事業や不動産の最終着地点)自体は一緒でも、仕入れ・融資・補助金・営業・販促・組み合わせ・・・etc
それぞれの細部は、伸び続けている方は必ずアップデートしていっているはずです。
ところで皆さん、外を歩くとき、家や会社の近くなどで、道を歩きますね?たいていの方は、階段を使うと思うのですが、では質問です。「毎日歩いている道の、階段の段数は答えられますか?」たぶん、答えられないですよね。
誤解しないでいただきたいのですが、階段の段数なんてどうでもいいです。ここで伝えたいのは、人間、日常的に何気なくやっていることは意外と「細部は見ていないよ」ということを言いたいわけですね。さて、そういう視点で学びの段階の「守破離」と「学ぶべきことの分類分け」「いるべき場所の基準」をブラッシュアップすれば、来年は何か成長できるような気がしませんか?というところで、年度末の執筆の締めとさせていただきます。
最後に:本年もありがとうございました。
なんでこんな文章をつらつらと書いたか、なんですが、本年より弊社が公式Lineにてのんびり運営している、「事業×不動産の組み合わせ」、BFPゆる起業・投資学習交流会の公式Lineが400名、やり取りをできる登録chatが100名を突破した記念と、年度末の考え整理のためです。

あと手前味噌な話ではありますが、翌年にはこういった「財務・経営アドバイザー+投資家・経営者」として資産形成した体験と考え方及び一部手法を言語化した書籍を出版予定です。ゴーストライター(代筆)させず全部自分で14万文字ほど書いているため少し時間がかかっておりますが、「儲けられるようになりたい」経営者と投資家の方にはそこそこ役に立つ内容に仕上がっているのではないかなぁと自画自賛しています。
また発売や出版記念セミナー、勉強会などは順次開催しますので、興味がある方はBFPゆる起業・投資学習交流会の公式Lineなどに登録してやってください。Lineとチャットは登録無料なのでお気軽にどうぞ。
※現在、違法行為を合法化のように伝える「自称カリスマ大家の、カスみてぇな違法スキーム集」と「みんなの不満とトラブル!仕事をしねぇ税理士事例集」という、疲れてるときに作ったから闇があふれ出ている配布資料も無料ダウンロード可能です笑
もしよろしければ以下のリンクからどうぞ。ご購読、ありがとうございました。


