続・追証を払わなければどうなる!?実体験と解決方法編

ダブルスコープの信用取引で被害が出ているということで、前回の追証が発生すればどうするべきかの記事(リンク)を作成したのですが、その日の夕方に日銀・財務省の為替介入が入り、ドル円が145円から140円台に下落するという形でFXユーザーの方にも激震が走りました。

(2023年2月1日:追記メモ)ドル円、130円になりましたね。「ひろゆきが150円に戻るって言ったから買ったら大損した!!」みたいな方が顧客様にもいらっしゃって「アドバイスを聞く人はちゃんと選ぼう」と伝えましたが、なかなか大変な状況です。

弊社の「金融商品を売らない投資と財務の専門家」として、過去に追証を食らった方に行ったアドバイザリーの内容実例を記事にしたいと思います。

目次

「証券会社からの電話に出ない」はダメ!!

前回の記事では以下の内容について書きました。

証券会社はまず、「一括返済」を求めてきます

入金するまで電話がかかり続けます

証券会社からの電話を無視したら状況が悪化します

逆に言えば、誠意をもって「返したいけど返せないんです!ごめんなさい」と、ちゃんと電話に出て伝え続けることが大切である、ということです。

これは証券会社に限らずですが、金融機関も誠意を持って対応すれば(※闇金や個人貸付などは除く)裁判沙汰になることはそうありません。開き直るのは、向こうが弁護士を立ててきたり、裁判を起こしたりしてからにしましょう。法律論云々を振りかざすと「まともな大人と企業」は状況が硬化し、悪化することが分かっています。相手も素人ではありません。

裁判を起こす、弁護士を立てるというのはつまり、「あなたは信用できません」と手袋を顔にたたきつけられた状態になった、ということを指します。そうならないように、(そもそもレバレッジをかけて投資したのは自分なんだから)きっちりと受け答えをする間口を開いておくことが大切です。

具体的に弊社お客様がやったこと

一部でも入金する

「一括返済なんかできないから、例え1万円でも振り込むものか!!」という態度が一番よくありません。

証券会社の立場で考えてみてください。追証が発生して入金ができないという状況はもうすでに、「約束を破っている」状況なわけです。そんな中、口先だけで「返す意思はあるけど払えないんです!!」といっても信用してもらえるでしょうか?もらえないですよね。

でも、状況の見方を変えてみて。「払えない!!」とごねるだけでなく、例え1万円だけでも口座入金したあとで、電話にもキッチリとでて、「必ず返します!でも分割相談に乗ってください!!」と誠意をもって伝え続けると、どうでしょう。見え方はかなり変わると思いませんか?

何事もそうですが、まずは「相手の立場にたって、物事の状況を考えてみること」です。返す返すといいながら、入金の意思がないなら証券会社側も「詰める」ために電話をかけ続けるしかありません。

でもその電話をかける労力・人員も、ただではありません。

「あ、この人は詰めなくても大丈夫なんだな」と、理解してもらえればお互いにとって分割払いを認めるというのはハッピーな結果になります。

貸し手側(証券会社)も、いきなりみんなに分割を認めると商売にならないからまずは強面ででているだけであって、繰り返しになりますが素人ではないので、最終通告(交渉決裂)である弁護士起用や裁判提起なんていきなりやってきません。そんなことをしてくるのは、言葉はきついですが「自分が賢いと思っているバカ」か、「弁護士と裁判という司法の使い方も分かっていないバカ」だけです。

実際に分割払いが認められるまで

と、いう話を、過去に追証関係で弊社に相談に来られたお客様にはお伝えし、「しんどいでしょうが、ちゃんと一部入金と電話対応をするようにしてください」とお伝えしました。

実はそういったお客様は1人ではないのですが、だいたいのケースで対応開始から2~3か月で分割払いが認められるケースが多いように感じます。

もちろん証券会社や、追証の金額等によっては対応は変わってくるでしょうが、人間終わりのないマラソンほどしんどいものはありません。もし本件のような対応を検討しておられる方は、一つの目安としてお考え下さい。

「借金をして追証を払う」はもっともやってはいけないこと!

追証は損害遅延金が付かない証券会社もある

証券会社からの電話ブッチ以外にやってはいけないこととして、消費者金融やカードローンなどで資金調達して、借金で追証を返すことです。

そもそもがこういった目的でお金を借りることは「資金用途違反」ですし、追証に限らず借金で借金を返すなんていう思考になる時点でまともな状況ではありません。

また、追証の損害遅延金は証券会社にもよりますが、0%(実質無利息)ということも珍しくありません。この辺りは各証券会社によって条件が変わりますが、どの道違反行為をしたうえでカードローン・消費者金融に走ったところで、似たような金利を取られます。

それならじたばたせず、腰を据えて分割返済計画を練りましょう。ましてや消費者金融やカードローンで引っ張ったお金を使って、別の証券口座で一発当てて返済しようとするなんて愚の骨頂です。

不思議なもので、そういう勝負はだいたい負けます

まとめ

ちゃんと電話に出ろ。

一部でも口座に入金しよう。

2~3か月は粘って分割交渉する覚悟を!

借金を返すために、借金するな。

こういったアドバイスは【本来お金を頂戴して行うのですが皆さんそれどころでもなさそう】ですし、ぶっちゃけそんな先から相談料をとっても何にもならないので記事にしました。お役に立てていただければ幸いです。

その代わり、といっては何ですが少しだけ宣伝です。

投資でそういった状況に陥らないように、「金融商品を売らない投資と財務の専門家」に、投資ノウハウの学習補助や計画作成をしてもらって勝てる投資家になりたい!という方はこちらからご連絡ください。皆さん自身の要望に合ったものを顧問サービスとして提供します。

また本記事を読んで「救われた」「役に立った」と思っていただける方は、弊社サービスに申し込まないまでも、本記事をSNS等でシェアしていただけると励みになります。

老後の年金確保もままならない時代ですので、負担が出ない範囲で助け合っていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

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