「20点で始める勇気が未来をつくる」──フィリピン・セブ島から挑む、ストロングジャパンホールディングス寺本雄平氏の事業哲学

「100点の準備より、20点での一歩を」
そんな言葉を体現するのが、株式会社ストロングジャパンホールディングス代表・寺本雄平氏です。

株式会社ストロングジャパンホールディングス代表 寺本雄平氏

日本を飛び出し、フィリピン・セブ島で教育事業を起点に起業。いまでは留学、転職支援、不動産、コールセンターなど、多角的な事業を展開しています。

コロナ禍をも乗り越えてきた寺本氏に、起業の原点、事業拡大のリアル、そして挑戦を続ける上での哲学を伺いました。

目次

「気づけば起業したかった」──セブ島で見つけたきっかけ

寺本氏が起業したのは9年前。
きっかけは、転職で訪れたフィリピン・セブ島での出会いでした。

「社会人になってから、“いつか起業したい”という気持ちはずっとありました。でも、アイデアも自信もなかったんです。
そんな中でセブ島に転職し、自分探しのような時間を過ごしていたとき、ふと“これだ”と思えるビジネスの種とマインドが見つかりました。」

異国の地で感じたのは、シンプルな課題と大きな可能性。
「日本の若者がもっと海外で学び、働ける環境をつくりたい」という想いが、後の事業の原点となりました。

コロナ禍の衝撃──「理想より、明日の売上が先」

留学・教育事業を中心に成長していた矢先、世界を襲った新型コロナウイルス。
入国制限により留学生が激減し、事業は一時停止を余儀なくされました。

「とにかく大変でした。
留学ビジネスが完全に止まってしまって、今日・明日の売上をどうするかという段階に追い込まれたんです。」

そこで寺本氏は、「理想を語るよりも、生き残るための現実路線」を選びます。
教育以外にも、転職エージェント、コールセンター、不動産、BPOセンター、さらには鶏の生産事業まで。
収益を確保するために、次々と新たな事業を立ち上げていきました。

「あのときは“やりたいこと”ではなく、“やらなければならないこと”を優先しました。
生き残らなければ、どんな理念も意味がありませんから。」

コロナ禍を経て、彼の中には「事業の柔軟性」という新たな哲学が芽生えました。
ピンチをチャンスに変えたその行動力こそが、今のストロングジャパンホールディングスの原動力です。

「まず稼ぐ。生存できて初めて、理念と信念のために行動できる」。このスタンスは、コロナ禍でも心を折らず、多角経営化という舵切りで生き残り、今なお理想を求める寺本氏の生きた金言と行動スタンスが現れます。

「20点でも始める」──スピードこそ最大の武器

寺本氏がこれから起業を目指す人に伝えたいのは、「完璧を求めすぎないこと」

「私自身、何かを始めるときは100点を目指さないようにしています。
最初から完璧を求めていると、その間にライバルが市場を取ってしまうんです。
だから、20点でも30点でも、まずは動いてしまうことが大切です。」

“行動の早さ”が事業を育て、“経験”がアイデアを磨く。
完璧な準備よりも、現場での学びを重視する姿勢が、寺本氏の成長を支えてきました。

「起業は失敗して当然です。 でも、動かないことこそが一番のリスク。小さく始めて、修正を重ねていけば、必ず形になります。」

大前提として、いきなり100点を取れることは稀です。また非常によく誤解がある点ですが、ペーパーテストになぞらえるなら「ここまでで何点か」という考え方が間違っています。

「事業・人生というテストは“まだ続いてます”。ここまでが20点だとしても、これから正解を積み重ねて点数を上げていけばよいんです。過去と今は重要かもしれませんが、“最重要”ではありません。」

寺本氏のこういったアドバイス・哲学には非常に感銘を受けることができます。

「AIはあくまで補助」──考える力を手放さない

近年、AIツールの導入が進む中で、寺本氏は「使い方のバランス」を大切にしています。

「AIを使うことで、業務効率は確かに上がります。でも、やはり日本人スタッフの最終チェックは必要です。AIは“補助ツール”として使うのが正しいと思います。」

特に印象的なのは、新卒スタッフに対して「AIを使わないように」と指導している点です。

「最初からAIに頼ってしまうと、“考える力”が育たなくなります。将来的にはAIが多くを代替するかもしれませんが、まずは“自分の頭で考える”経験を積むことが大事です。」

この姿勢には、教育事業をルーツに持つ寺本氏らしい信念が表れています。
AI時代においても、“人の思考力”こそが事業の差別化要因になると確信しているのです。

「0円留学」でチャンスをつくる──フィリピンで広がる挑戦の場

現在、ストロングジャパンホールディングスが展開している主力事業の一つが「0円留学」。
フィリピン・セブ島で、英語を学びながら働くことで、学費を無料にできる独自の仕組みです。

「半分を仕事、半分を学びに充てることで、半年〜2年の滞在が無料になります。
ただの英語学習ではなく、“働きながら学ぶ”実践型の留学スタイルです。」

20代〜30代を中心に、多くの日本人がセブ島で新たなキャリアに挑戦しています。
留学を通じて、語学だけでなく「働く力」「生きる力」を育む場としても注目されています。

「海外で働くという経験は、人生を変えます。日本にいたら出会えなかった価値観や考え方に触れ、自分の殻を破るきっかけになる。そんな場所をこれからも提供していきたいです。」

ご自身の人生経験を基に、少しでも多くの方に人生の転機となる可能性がある機会を提供したい。そんな思いで寺本氏は事業を語られたのが印象的でした。

起業とは「自分の可能性を試す旅」

インタビューの最後に、これから起業を目指す人に向けてメッセージを伺いました。

「起業は“自分の可能性を試す旅”のようなものです。不安や迷いはあって当然。でも、勇気を出して動けば、必ず景色は変わります。私もまだ道半ばですが、動いた分だけ見える世界が広がっていくのを実感しています。」

寺本氏の言葉には、華やかな成功談よりも、「挑戦し続ける人」のリアルが詰まっています。
20点から始めても、行動を積み重ねれば100点に近づける。
そんな等身大のメッセージが、これから起業を考える人の背中を押してくれるでしょう。

「そんな、人生を変える可能性がある海外での半年~2年間、留学と就労に興味がある方はいつでもお声がけください。可能な限りサポートさせていただきます。」

主に20~30代の方に利用者が多いという株式会社ストロングジャパンホールディングスの事業に興味がある方はこれを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

株式会社ストロングジャパンホールディングス 公式ページ

https://strong-japan-holdings.com/
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この記事を書いた人

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