(実録)投資家がアンティークコイン即売会にはじめて行ってみた!

本日は大阪・心斎橋にて開催された「アンティークコインの即売会」に行ってきたときの記録記事です。

筆者・土居亮規が、アンティークコイン投資家であり記事も寄稿いただいている「なまけものベース」さんにご案内いただきました。

目次

会場来訪と準備(予算等)

まずは受付にて名前・連絡先・希望する場合は次回の即売会案内を受け取る旨を記載して受付手続き。入場料は無料でした。

会場に入ると上記の写真のように、各店舗さんがブースを出しています。

扱っている商品としてはアンティークコインのほか、紙幣や切手なども見受けられました。

さて、そこでまず気になるのは「予算」ですよね。

投資を行う際にここは非常に大事です。

結論から言えば、「やり方によってかなり変わる」印象でした。

具体的にいうと2つ。

一つ目が「すでにオークション等でそれなりの価格がついているコイン」を購入する方法。ここでいうそれなりとは、1件当たり数十万円~、ものによっては百万円単位の値段が付きます。

価格の調べ方などについてはすでになまけものベースさんが記事執筆をしてくださっているのでここでは触れませんが、どこもニコニコ一括現金払いオンリー、つまりこの方針で投資をするならそれなりのキャッシュを用意していかないといけません。

なまけものベースさんに解説いただいたところによると、ぱっと見の値段はオークションと同じか、少し割安水準が多い(もちろん例外あり)とのこと。

ただし即売所では正規オークション落札時の手数料や送料がかからず、またある程度ちゃんとした業者が店舗を出しているのでネットオークション(正規ではなくヤフオクやメルカリ、ebay等)で買った場合のように詐欺に遭う可能性は低い、というのがメリットであるということです。

ちなみに正規オークションは現在、ワールドコインさんが開催する「ワールドオークション」が今一番勢いがあるそうです。

二つ目のやり方ですが、「ボロコイン投資」

これは「今は値段がついていないコイン」を購入・保有する方法で、いわば未公開株とか仮想通貨トークンと同じで「うまくいけば数十倍・ダメなら0円」みたいな世界のハイリスクハイリターン投資です。

こちらの方法で販売されているコインはバインダーに収められており、1件数百円~、高くても数万円程度です

ちなみに、コイン投資家デビューしたばかりの私は知識もなければそんなに予算をかけるほどの腕もないので2番目の「ボロコイン投資」でデビューしました。

解釈があっているかはわかりませんが、前者の商品決め打ちの場合はある程度直近のオークション相場を把握しておき、「おっ、これは安いぞ?」というものを見つけられなければ利益にならない印象でした。逆にいうと知識さえあれば安定して儲けられるということですね。

対して後者、これはもう、運とフィーリングです笑

一回飲みに行った程度の予算を投下して数年後、「儲かればいいなぁ」程度で夢を賭ける。そんな感じですね。

直近の相場

基本的に古いコインは金や銀が使われていることも珍しくないですが、「金相場銀相場の影響はあるとは言われているが、ダイレクトには影響は来ない」とのことでした。

昔は、金価格や銀価格換算すると「コインのほうが安い!」という古き良き時代もあったそうですがいまはそうではないようです。残念(笑)

本記事を執筆している2023年現在は、コインの価格は大体が上振れ、特に中国系のコインが値上がりしているらしいです。

とはいえ、古代中国は国内が大分割されていた時代。すべてのコインに価値がある、というわけではないようですが。

あと中国で龍のモチーフは縁起ものであるらしく、値段も跳ね上がりやすいようです。

またイギリスのものは10年前に数百円前のものが、今現在は数万円と100倍のリターンを達成したものも存在するようです。夢がありますね。

あと「ロシアのコイン」。

本記事を執筆している現在はウクライナ進行によって何かと物議をかましている国ですが、曰く「国の評判に資産価値はあまり関係ない」とのこと。こういった視点でいえば、黄色信号がともっている中国やイギリスも安心して持てるかもですね。

実際に買ってみた

というわけで、「投資は学習だけではなく、少額でも身銭を切らないと身につきません」。ですので失敗しても泣かない範囲で、いろいろ買ってみました。

まず「スイス 射撃祭 1879年」コイン

これはなまけものベースさんのアドバイスで、「比較的安価で、かつオークション相場より10%程度安いですよ!」ということで選んでいただきました(ありがとうございました。)

次に、写真では反射して見えにくいですが「マン島 1977年」コイン

この島はレースなどで根強い人気がある国だしいいかな?と、いう考えで買いました。

次に、「ロシア」コイン

これは、今のごたごたでワンチャンス、ロシアが消滅したら価値が上がるかなと思って購入をしました(笑)

まぁそれは半分冗談ですが、似たような李湯でオランダの植民地コイン2枚も「すでに国家が消滅していることから、記念硬貨も含め再販などはないだろう」と考え、購入しています。

そして「エルサルバドル」。

この国は現在、自国通貨の信用が暴落したことから仮想通貨「ビットコイン」を国内基軸通貨として導入している国で、もしかしたら最後に近い通貨になるのかな?ということで購入しました。ここでいう「最後」とは、通貨の発行が「最後」、国の存続が「最後」の二つの意味です。

後はまぁ、イギリスやスイス、ヨルダンなどがありますが、この辺は上記ほど理由があるわけではなく「適当」です。

総額2万円。

一回飲みに行った程度の値段の投資ですね。今後も少しずつ増やしていく予定です。また企画としてある程度期間が空いたら鑑定に持ち込んでみる・相場サイトと購入額を比較してみるのもいいかもですね。

まとめ

投資手法にもよるが数万円の予算でも始められる

貴金属相場とはあまり連動しない

全体的に高騰中、特に中国系

そしてなにより、「現地に足を運ぶのは、楽しい」。

もちろんそれを「労力」と考えるとロスではあるのですが、たまには運動もかねて、かつ「現物」がある資産に触れてみるのも良いものです。

というわけで、アンティークコイン投資入門の現地レポートでした。皆さんも興味を持たれたらぜひ一歩を踏み出してください。

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この記事を書いた人

「金融商品を売らない投資と財務の専門家」、株式会社BFPホールディングス 代表取締役。

株式・為替(FX)・不動産・事業投資など、総合的に投資を実行する現役の投資家兼アドバイザーとして活動中。2023年、書籍発行予定。

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