投資特化FPが教える、買ったら損をする金融商品3選

本記事では、「金融商品を売らないからできる、完全中立なアドバイス」を理念として活動している株式会社BFPホールディングスが「勝ったら損をする金融商品」について解説します。

もし、「○○(金融商品名) デメリット」などの検索で本ページにたどり着いた方はご注意ください。

目次

損する商品1:ハイイールド債券ファンド(投資信託)

そもそも債券とは簡単に言うと、国や企業の「借金」を証券にしたもののことです。


あらかじめ決まった期間保有することで、定期的に金利、そして最終的に額面金額が払い戻される仕組みです。

債券それ自体は「危険な金融商品」ではありません。株の中にいわゆる「ボロ株」が紛れ込んでいるように、その中の一部が危険な商品である、というだけになります。

それが「ハイイールド債券」です。

ハイイールド債は信用度の格付けが低く、投資不適格債(ジャンク債)ともいわれています。信用リスクが高いため、利回りが高く設定されています。

高い利回りからの運用収益が魅力ですが、投資資金を回収できず失う可能性が高いため、プロ向けの投資であるといえます。

実際、ハイイールド債券やそれを組み入れたファンドは長期的に見ればチャートが右肩下がりになることが多いです。

しかしハイイールド債は証券会社や銀行の営業マンがよくお勧めしてくる商品でもあります。それはずばり「手数料が高くて儲けになるからです!!!

ハイイールド債は確かにが高利回りでの運用が期待できますが

  • 債務不履行リスクがある
  • 手数料が高額になる
  • 流動性リスクがあり
  • 売りたいときに買い手がつかない

等々様々なデメリットを加味してどう運用するかを考えなければいけない投資商品です。

もっと詳しくハイイールド債について知りたい方はコチラの記事をご覧ください!

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損する商品2:仕組債

「仕組債」とは文字通り、一般的な債券にはみられないような特別な「仕組み」をもつ債券のことです。

この仕組みとは例えるなら「特殊能力」みたいなもので、「普通とは違うけど、何がどう特殊なのか」に関しては個別の案件で変わります。

この場合の「仕組み」を生み出す種は、債券にスワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせていることです。

つまり「一般的な債券」に「デリバティブ」を組み込んだ債券が「仕組債」ということです。

一言で「仕組債」と言っても、デリバティブを活用することで自由な設計ができるため、様々な種類の商品が存在しています。近年流行っているものだとEB債と日経リンク債です。

EB債(他社株転換社債)

あらかじめ決められた個別銘柄の株価を基準に、株価が下回ったら現金ではなくその株で返済される債券

日経リンク債(日経平均連動債)

日経平均株価を基準にして、日経平均が一定より下がったらディスカウントされる

様々な種類のある仕組債ですが、共通して言えるデメリットは

  • 元本割れのリスクがある
  • 流動性が低い
  • 複雑でリスクが高い
  • 手数料が高い

このように買い手にとっては多くのリスクがある「仕組債」ですが、金融機関は仕切り価格を自由に設定できるため、損をせずに手数料を取れる仕組みになっています。

より詳しい解説をご覧になりたい方はコチラをご覧ください↓

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損する商品3:ラップ口座

商品としてはシンプルなもので、クライアントと証券会社間で「投資一任契約」と呼ばれる契約を締結。その後、クライアントの「運用方針」をヒアリングし、それに合わせて証券会社が好きに運用する、という商品です。

この商品のメリットはズバリ、投資プロセスの簡易化

通常、営業マンのついた証券売買では、購入までにいくつかのプロセスを経て購入に至ります。ですので、手間や人件費がかかってきます。これを解決するために作り出されたのが、投資をすべてラップのように包括して任せることができる「ラップ口座」という金融商品です。

しかしこちらも非常にデメリットの多い投資商品です。

  • そもそも証券会社が信用に値しない
  • ほとんどがオーダーメイドではない
  • 運用商品はほぼ100%投資信託
  • 手数料が高い

このように証券会社が手数料を取りたいがために作られた金融商品ですね。

個別銘柄の選別をしている商品はほぼなく、大抵の運用先が投資信託であり、オーダーメイドでもないラップ口座。高い手数料を払ってラップ口座で運用しなくても、自分でグローバルカントリー投資信託やETFを買えば、問題なく自己運用できます。

「ラップ口座と同じような運用を自分でしたい」と言った方はコチラの記事でどのように運用すればいいのかを解説しておりますのでぜひご覧ください。

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最後に・・・

今回は買ったら損をする金融商品3選を纏めてみましたが、もちろん他にも損をする金融商品はあります。

皆さんも手数料が欲しいだけの「自称プロ」に騙されて、変な金融商品を交わされないようにしましょう。

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この記事を書いた人

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