インフレ時代に儲けられる投資商品・セクター紹介

「円安もかなり進んでインフレになってるけど、今だからこそ上がる銘柄ってあるのかな?」

「インフレだと現金を持ってるだけで損した感じになるなら投資したほうがいいのかな?」

一度は1ドル150円台まで進んだ円安や日用品などの物価上昇を受けて、多くの人がインフレを実感しているかと思います。

特にインフレ時に影響を受けやすいのが現金で、どうしても価値が下がってしまうことから金や株式といった、インフレの恩恵を受けられる商品に投資を始める人も出てきます。

ただし、全ての投資商品がインフレの恩恵を受けるわけでは無く、インフレ時代に儲かる投資商品やセクターがするため、儲かる場所に投資をしていくことが理想です。

せっかく勇気を出して現金を投資しても損をしてしまったら意味がありませんからね。

そこで今回は、インフレ時代に儲けられる投資商品やセクターを紹介していきます。

目次

そもそもインフレとは?

インフレとは、一般的に物価などの価格が上昇していくことです。

消費者の重要の増加、物の生産に必要なコストの上昇、日本円の供給量増加、などによって引き起こされます。

インフレは物価が上昇すると同時に国内の通貨である円の価値が下がる円安に傾きます。

そのため、特に輸入品の価格が高くなる傾向にあったり、エネルギーを生産するために必要な資源の輸入コストも高まり、電気代やガス代が上昇しやすくなるのです。

物価が上昇していくインフレですが、上手くインフレが作用すれば日本の景気拡大に繋がる反面、家計を圧迫して悪影響を与える可能性もあり、良いインフレと悪いインフレで例えられることがあります。

良いインフレ

良いインフレが起きた場合、物価上昇によって企業が儲かり、儲けた利益を社員の給料に反映させ増えていきます。

給料が増えたことで消費者が商品を買う量が増え、企業の利益が増えて、得た利益を社員の給料に反映させていく、このループが続いていきます。

このように物価上昇と共に消費者の給料(収入)も増えていく、景気拡大を伴う循環を良いインフレと呼ぶのです。

悪いインフレ

良いインフレで、物価上昇が起きて消費者の給料も上がって、再び物が買われていくと紹介しましたが、物価だけ上がって給料が上がらない状態を悪いインフレと呼ぶことがあります。

さらに物価上昇が急激に起こった場合、購入だけではなく投資意欲なども減退することで、景気拡大に繋がらないことも。

他にはインフレに対応できる企業のみが生き残り、その企業に属する人だけ収入が上がることで収入格差が拡大していく場合もあるのです。

インフレ時代に儲けられる投資商品

インフレの基礎を紹介したところで、実際にインフレ時代に価格上昇が期待でき儲かる投資商品を紹介していきましょう。

日本でも物価上昇が起こり若干ですが収入も上がり始めているため、インフレ時代の投資の参考になるはずです。

インフレの恩恵を受ける株式と投資信託

インフレ時代に儲けられる投資商品としては、インフレの恩恵を受ける株式があります。

インフレによる物価上昇で収益が上がった企業の株、円安によって海外から日本製品が安く買いやすくなることで業績が上がる輸出企業などです。

それと、インフレで価格が上昇する株やゴールドなどを含む投資信託も上昇が期待できます。

個別の銘柄でインフレの恩恵を受ける銘柄を探しても良いですが、セクターごとにインフレの影響を見ながら銘柄を探せば、効率的に儲けられる銘柄を見つけられるでしょう。

不動産投資

不動産投資はインフレ時代に強い投資商品の一つです。

インフレ時にはお金である円の価値が下がる傾向にありますが、現物の不動産価格は価値が下がりにくいです。

相対的に現金でお金を持っておくよりも不動産の方が価格や価値が下がりにくいということです。

それと、インフレ時には物価上昇に応じて家賃を上げられることもあり、不動産投資収益が上がる場合もあり、インフレ対策投資と言われているのです。

ゴールド(金)

インフレ時代に現金の価値が下がってしまう対策として、インフレヘッジ資産として人気を集めるのがゴールド(金)です。

いくらでも刷れば生産できるお金に対して、ゴールドは希少な資源で採掘量に限りがあり、余程のことがない限り一定の価値を保ち続けられるため人気があります。

ゴールドは貴金属店で現物の購入もできますが、上場投資信託であるETFに金を対象にした金ETFがあり、現物を買う代わりに投資ができます。

外貨建ての商品

インフレによって円安外貨高の状態が起きる際には、外貨建ての投資商品が儲かりやすくなります。

例えば、ドル円レートが1ドル100円の時に10,000ドル分(100万円)の外貨建ETFを購入した後、インフレの影響で1ドル120円まで円安が進みました。

ETFの取引価格には変動が無く、そのまま10,000ドル分を売った際には20円円安が進んでいるため120万円手に入ります。

このように、円安外貨高の状態が進めば進むほど、円高時に購入していた商品は為替レートの影響で利益を得やすくなります。

インフレ時代に儲けられる株のセクター

インフレ時代に儲かる投資商品の中でも、特にたくさんの分野があるのが株式です。

インフレによって収益が上がる企業が属するセクターを見つければ、株式投資における銘柄選定に役立てられます。

実際にインフレ時代に儲けられる株のセクターを紹介していきましょう。

エネルギー

円安による材料輸入コストが増大し、ガスや発電などのコストが上がることによって電気料金が上昇します。

エネルギー価格上昇に伴い収益を上げることができるため、エネルギー関連のセクターの銘柄は価格上昇が期待できるでしょう。

実際に電気料金などは倍以上の価格に上昇しており、電力会社の株価も上昇しています。

資源関係

エネルギー同様にインフレによって原材料である資源の価格が上昇し、そのまま利益も上昇していく傾向にあります。

油田や鉱山などに関わる企業、資源を採掘するための機械メーカーなども恩恵を受けます。

特に金属系や資源を専門とする商社銘柄などが期待できます。

不動産

インフレによって儲かる投資商品でも紹介した不動産ですが、同様に不動産を取扱う企業の銘柄も価格上昇が期待できます。

投資家から集めた資金で不動産投資を行い、そこで得た収益を配当する不動産投資信託証券のREITなどへの投資も期待できるでしょう。

金融

インフレが起こると過度なインフレ進行防止や、金融商品離れから金利上昇が起こりやすく、金融業界は金利による収入が増えることから株価上昇が期待できます。

メガバンクなどの銀行はもちろん、保険会社やクレジットカード系の会社でも金利上昇の影響を受け、投資先として検討できるでしょう。

特に人口減少の影響を受けていた地銀についても、一時的に低迷から脱出してくる可能性もあり、チャンス銘柄に生まれ変わるかもしれません。

輸出

インフレ時の円安の影響を受けるセクターとして輸出があります。

輸出で販売された製品は現地通貨で取引され、円換算した時に金額が上がる傾向にあるためです。

さらに外貨高の国から見れば日本は安い状態にあり、安く日本製品を購入できるチャンスでもあり、日本製品が買われやすくなることも影響しています。

円安や円高は今後も繰り返される可能性があるため、円安では輸入企業が不利になる反面、輸出企業が強くなることは覚えておきましょう。

インフレ時代は現金預金が損する形になる

インフレ時代に儲かる商品を紹介してきましたが、逆にインフレ時代に損をしてしまいやすいのが現金による預金です。

インフレ円安によって物価上昇と円の価値低下が起きているため、預金をしておくよりもインフレ円安の恩恵で価格が上がる物やサービスに投資をした方が、結果的に資産を高められます。

一番分かりやすいのが日本円と米ドルで、1ドル100円の時に100万円持っていると10,000ドルと交換できますが、1ドル150円の時に100万円持っていると約6,666ドルとしか交換できません。

円の価値が下がってしまうことで交換できるドルの枚数が減ってしまうのです。

物価上昇も同じで、不動産やゴールドなどの価格が上がる傾向にあれば、日本円だけを持っている状態だと資産の価値が低くなってしまいます。

そのため、少しでもインフレ円安のリスクヘッジをするために、現金預金だけではなくインフレ時代に儲かる商品に投資をしておくことがおすすめです。

インフレ時代の波に乗る投資を行っていこう

以上がインフレ時代に儲けられる投資商品とセクターの紹介です。

今回紹介した商品はあくまでも過去の事例から価格が上がったもの、現在続くインフレで上昇中のもの、を紹介しています。

今回紹介した内容を参考に、今後預金しておくより資産価値が増える商品を探してみましょう。

それと、いつまでもインフレは続くわけではなく、その後デフレがやってくる可能性も十分あり得ます。

その時の対策としてデフレ時代に儲かる商品も調べておくと、上手く資産を運用していけるでしょう。

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この記事を書いた人

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